CO₂削減を考える際には、環境面への貢献だけでは不十分と認識しています。環境貢献と同時に、将来の低炭素社会への移行を見据えた、より低炭素なエネルギーを供給するという社会面への貢献、ならびに事業ポートフォリオの転換を図りつつ収益を確保し企業としてのレジリエンスを高めるという経済面への貢献も重要だと考えています。
こうした考えに立ち、当社グループでは次の3つの指標にてCO₂削減の取り組みを評価、管理する仕組みとしています。
自社操業(Scope1+2)に伴うCO₂排出量の削減
Scope3も含めた、エネルギー供給単位当たりのCO₂削減
Scope3も含めた、CO₂排出量当たりの収益レベル
当社は、2050年までに、自社操業に伴う排出量(Scope1+2)のカーボンニュートラル(=CO₂排出量ネット ゼロ)を目指すこととし、その通過点として、2030年の削減目標として、2013年比▲46%を掲げています。 化石燃料を主に取り扱う当社においてエネルギーの安定供給を担保した上でのCO₂削減は最重要経営課題という認識の下、目標達成に向けて取り組んでいきます。
(計算式) = 目標年のCO₂排出量 (Scope1+2) - 基準年のCO₂排出量 (Scope1+2)
2021年度は、製油所・工場における省エネ活動などによる排出量削減は実現したものの、コロナ禍からの経済回復を受けた原油処理量増加の影響もあり、CO₂排出量は微増となっています。
年度 | 2013 | 2019 | 2020 | 2021 |
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CO₂排出量※(千tCO₂) | 15,870 | 14,163 | 13,968 | 14,182 |
(エネルギー企業として、社会に供給する「エネルギー単位量当たりのCO₂発生量」をどれだけ低く抑制できるかを表す指標)
(企業全体として排出している「CO₂単位量当たりの収益レベル」をいかに引き上げているかを表す指標)
バリューチェーン全体を通じて、地球規模でのCO₂削減に取り組んでいきたいと考えており、下記5つの領域において、今後も事業活動を通じたCO₂削減貢献を推進していきます。
取り組みの詳細は、リンク先のページをご覧ください。