Response to Circular Economy 循環型社会への対応

取り組み③ カーボンリサイクル

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カーボンリサイクルとは、CO2を炭素資源(カーボン)と捉え、CO2からさまざまな炭素化合物を生成することで、化学品や燃料、鉱物などに再利用する取り組みです。当社は、国が主催するカーボンリサイクル技術ロードマップ検討会の委員として参加するとともに、現在、炭酸塩化、人工光合成などの研究開発を行っています。

出光興産, 株式会社ディ・エフ・エフ

炭酸塩化

当社は、宇部興産(株)、日揮ホールディングス(株)、日揮(株)、複数の大学の参画の下、産学協働の取り組みとして、カルシウムなどを多く含む産業廃棄物を活用し、火力発電所や工場から排出されるCO2を資源へ転換する新技術開発を目指す「CCSU(Carbon dioxide Capture and Storage with Utilization)研究会」を2019年に設立しました。国が地球温暖化対策としてCO2回収などの技術開発を推進する中、カルシウムなどを多く含む産業廃棄物を活用し、CO2と反応させて炭酸塩化および高付加価値化するという新たな技術開発に取り組んでいます。
2020年7月には、「廃コンクリートなど産業廃棄物中のカルシウムなどを用いた加速炭酸塩化プロセスの研究開発」がNEDOの研究開発委託事業として採択されました。本事業の委託期間は2020年度から2024年度の5年間で、廃コンクリートなどカルシウムを多く含む産業廃棄物から原料となるカルシウムを抽出し、排ガス中のCO2と反応させて固定化させるプロセスの実用化と普及を目指した技術開発を行います。また、カルシウム分の抽出と炭酸塩化の効率を高めるため、加速炭酸塩化技術について試験・評価を実施するとともに、プロセス全体の最適化を図りながら技術を確立させ、CO2削減効果を評価していきます。
今回の事業採択を受け、発電所や工場から排出されるCO2の固定化に係る新たな技術を産学官の協働により開発するとともに、原料調達から用途開発に至るまでの幅広い領域で、社会実装に向けた取り組みを加速します。

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出光興産, 株式会社ディ・エフ・エフ

CO2資源化

当社はこれまでに、独自開発した触媒を使ったガス拡散電極を用いて、水とCO2からメタンなどの炭化水素の直接合成に成功しています。従来、CO2を一度水に溶かした状態で反応させる方式が多かった中、CO2をガスのまま直接反応させることができるガス拡散電極を採用したことが特徴です。このガス拡散電極を用いたCO2資源化技術において、電極触媒の高性能化・低コスト化・長寿命化などにより、CO2処理能力をさらに高める開発を進めています。
このガス拡散電極を用いた人工光合成の研究をさらに進め、2030年までに再生可能エネルギーを用いて、CO2から高効率で炭化水素やアルコールなどの有用物質を製造する技術を2030年までに確立し、CO2の再利用による持続可能な社会への貢献を目指します。

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出光興産, 株式会社ディ・エフ・エフ