2019年度から新入社員育成の目的に、メンター制度を導入しています。「メンター」とは育成指導役の先輩社員のことであり、その育成指導力向上を目的として、2019年10月からメンター研修を実施し、108名が参加しました。新入社員に、各自のメンターの育成指導についてアンケートを行い、研修中にその結果を参加者にフィードバックすることで、メンターの意識向上にもつながりました。
個々の潜在能力を最大限に引き出すための心構えやスキルを学び、新たな価値創造を起こせる社員を育成することを目的に、2020年度よりインクルージョン研修を実施しています。
2020年度は担当者を対象に実施し、135名が参加しました。2021年度はさらに対象者を拡大し、役職者から担当者まで幅広く対象にして、7カ月にわたって10回(半日×4日/回)、実施します。
アンコンシャス・バイアスの自覚を促したうえで、発信力・傾聴力、コーチング・フィードバック、ファシリテーションといったスキルを学びます。
アンコンシャス・バイアスを意識してスキルを職場で活用し、多様な意見をぶつけ合うことで、変革の芽が生まれ続ける風土づくりを目指します。
自己の信念に基づいたリーダーシップを発揮できる人材の育成を目的として異業種交流研修を2016年度から実施しています。
2020年度は、他社(日用品業界・保険業界・小売業界)と共催で実施し、各社の中堅社員(4社合計 約30名)が参加しました。
半年にわたる研修では、異業種の社員との相互学習を通じて多様な価値観や考え方に触れ、未来への創造的な構想力を身に付けます。併せて自社DNAの体現という使命感、次世代を担う自分らしいリーダーシップの在り方を体験を通じて修得しています。
2021年6月10日、出光オーストラリアリソーシス(IAR)は第3期(2021年5~9月)リーダーシップ研修の2回目を開催し、22名が参加しました。本研修は2017年に、ナショナルスタッフ(NS)幹部が外部コンサルタントの支援を受けながら開発し、翌年から開始しました。ブリスベン事務所と傘下の3鉱山の役職者を対象に、年4~6回を1期としてNS幹部が講師となり、出光の歴史や理念、理論的背景のあるリーダーシップスキルについてグループ討議などを通じて学んでいく研修で、これまでに51名が修了しました。グループ討議では、実際にIARで発生した事例や各職場で発生し得る課題を題材に、異なる職場の参加者と対処方法について討議することで、マネジメント力を強化しています。
Idemitsu Lubricants America(ILA)では、ナショナルスタッフ(NS)の育成・キャリア開発に対する満足度を高め、会社の成長につなげることを課題のひとつに挙げています。一方、これまで十分な理念教育を実施してこなかったことが、NS自身が「目指すべき人物像」をイメージできないことにつながり、満足度低迷の原因にもなっていました。
そこで、2020年4月から8月にかけて、毎月30分の理念教育をリモートで実施。5つのテーマを設定し、より多くのNSが理解できるよう内容も平易にしました。参加したNSは計132名で、受講後のアンケートでは74%が「理念に対する理解が向上した」、90%が「理念を業務に具体的に落とし込むことができた」と答えており、期待以上の反応を得ることができました。
今後は、歴史と理念の関係を考えるワークショップや、意見交換を活発にできる企画など、より一層の理解促進を目指しながら、理念教育に自問自答会を取り入れている海外店同士で事例を紹介し合い、全世界のNSの成長につなげていきます。
当社では、社員一人ひとりが自律的にキャリア形成し、やりがいを持って働けるように支援しています。キャリア形成に当たって、自社の部室・業務への理解を深めるために「部門紹介資料」を全社員向けに公開しています。
業務の情報提供に加えて、2020年度よりキャリア開発研修(20・30代向け「キャリアプランセミナー」、40・50代向け「ライフシフト研修」)を実施しています。研修においては、これまでの自己キャリアを振り返って「できること」、希望する「やりたいこと」に加え「やるべきこと」を整理し、今後の自律的なキャリア形成を支援しています。
2019年度は海外拠点も含め、全国各地でワークショップを実施しました。第1弾ワークショップでは、出身母体が異なる部下を持つ役職者600名を対象として、統合局面で陥りがちな事象を理解し、より円滑に融和を図るためのスキル・マインド研修を実施しました。第2弾ワークショップでは、役職者・担当者の代表が集い、経営ビジョンのさらなる理解促進と、その実現に向けた各自の行動宣言設定につながる働き掛けを行いました。
第1弾ワークショップ | 第2弾ワークショップ | |
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実施回数 | 20回 | 37回 |
参加人数 | 600名 | 856名 |
2019年7月24日に(株)不識庵の中谷巌先生による講演会を開催し、役員・部室長の約60名が参加しました。リベラルアーツを学ぶことで多様な視点から物事を見る力を養い、様々な事業検討や討議に役立てることを目的に、「現代という時代を過去の歴史、未来の予測を通じて改めて捉え、日本・自社・そして個人を見つめ直す」をテーマに講演いただきました。