DE&Iの深化

考え方

「人が資本」「人が中心の経営」を標榜する出光興産は、全ての人が活き活きと活躍できることを何よりも重視します。当社グループは、2019年11月に「D&I方針」を制定し、2023年6月に改定した「出光グループ DE&I方針」に基づき、経営として取り組む重点課題の一つとして「DE&I」を掲げています。

方針

出光グループ DE&I方針

出光グループは、DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)の推進を通じて、
・異なる背景や知識・経験を持つ人が交流し化学反応を起こすことで、新たな価値を生み出すこと
・既存の価値観に縛られることなく、継続的にイノベーションを生み出す組織に変容すること
を目指します。

そのために、私たちは以下の行動態度を追求します。
・職務上の地位、雇用形態、年齢、ジェンダー、学歴、出身地、国籍、人種、障がい、思想信条、宗教、結婚の有無などに基づく、いかなる差別も認めません。
・一人ひとりの個性や価値観、ライフキャリアの多様性を尊重します。
・一人ひとりが最大限に力を発揮できるよう、公正な視点で、適切な配慮を行うように努めます。
・多様な視点や価値観、多彩な力を積極的に取り入れ、活かします。
・お互いを信頼し、高め合い、組織としての力を最大限に発揮できる職場風土をつくります。

※ ジェンダーとは性別、性的指向、性自認、性表現を指します。

ガバナンス

2021年10月に代表取締役副社長を委員長、荷堂社外取締役をアドバイザーとするD&I推進委員会(現:DE&I推進委員会)を設立しました。DE&I推進に関する経営課題の抽出や、目標設定、各種施策の立案などをリードしています。委員会からは、2022年に続き本年も全従業員向けに提言と意見募集を行い、昨年はジェンダーにかかわらず育児参加を奨励する推奨育休制度のトライアル実施に、本年はD&IからDE&Iへの移行や、望まない単身赴任の回避に向けたトライアル、職場習慣の見直しなどにつなげています。

推進体制の図

戦略

D&IからDE&Iへ

当社は2023年6月より、「D&I」を「DE&I」へと発展させ、「公正性(Equity)」のある組織づくりに一層力を入れて取り組んでいます。
一人ひとりの状況に合わせた適切な配慮を行うことで、誰もが活躍の機会を手にし、それぞれが持つ力を最大限に発揮して組織に貢献することを可能にします。

現実・平等・公正への画像
現実・平等・公正への画像
現実・平等・公正への画像

指標と目標

DE&Iの深化—多様な社員の活躍推進>指標と目標 DE&Iの深化—多様な社員の活躍を支援する制度>指標と目標

取り組み

雇用の状況

2023年3月31日時点での当社単体の従業員数は4,981名、連結従業員数は14,363名です。年齢、性別、国籍、障がいなどにかかわらず、全ての従業員がやりがいを持って働くことができる取り組みを推進しています。

人数(名)
比(%)
従業員数
4,981
100
男性
4,316
86.6
女性
665
13.4
シニア:60~65歳
433
8.7
シニア:65歳以上
160
3.2
外国籍
36
0.7
ESGデータ>社会>雇用の状況

採用の状況

当社は「NEXT BREAKTHROUGH」という採用コンセプトを掲げ、自ら挑戦し、多様性を尊重しながら新たな価値を共創することができる仲間を求め、採用を推進しています。入社後にミスマッチが生じることのないようにインターンシップや身近な先輩社員との接点を設けるなど、当社のありのままの姿を知ってもらうことを大切にしています。また、社員のモチベーション向上・社内風土の改善、制度の拡充にも取り組み、社員の定着率向上にも努めています。

  • 新卒採用ウェブサイトなどに掲げているメッセージ。社会のニーズに応え、多彩な事業を展開してきた当社が、これまで培ってきた価値や技術をこれからの社会や地球環境との調和につなげ、新しい未来を創造するために欠かせないのが、様々な人の力です。多様な価値観を持つ方々の力と思いと共に「NEXT BREAKTHROUGH」で挑戦を続けていきます。

●新卒採用

人数(名)
比(%)
全体
87(48)
100
男性
70(32)
80.5(66.7)
女性
17(16)
19.5(33.3)
外国籍
1(1)
1.1(2.1)
  • 上表の括弧内データは、学卒以上の実績です。

●キャリア採用

人数(名)
全体
33
男性
17
女性
16
ESGデータ>社会>採用の状況

アンコンシャス・バイアス認知の取り組み

アンコン講演会の写真

アンコン講演会(2023年3月)

当社グループでは、相手への理解や、職場内のコミュニケーションが向上し、イノベーションが生まれやすい風土づくりに資すると考え、アンコンシャス・バイアス認知に関する施策を継続展開しています。これまで、全社員対象のeラーニングや外部有識者による講演会(部室長以上必須参加)、対話型ワークショップ「アンコン対話」を開催し、役員をはじめ1,500名超が参加しました。また、各職場における推進を後押しするため、希望部室向けに本ワークショップのファシリテーション教育も実施しています。2022年度は、これらの取り組みをグループ会社にも積極展開し、グループ全体でDE&Iを推進しました。

●これまでの取り組み実績

実施内容
対象
実施/参加状況
実施時期
備考
eラーニング研修
役員、社員
計6,169名
受講者5,668名
(受講率92%)
2020/10~11
アンコンの基本知識を得ることを目的に実施
対話型ワークショップ(アンコン対話)
執行役員、部室長、人事担当役職者、参加を希望する社員
全150回、計765名参加
2020/11~2023/3
対話を通じて、職場におけるアンコンの悪影響につき理解を深め、行動変容につなげることを目的に実施
アンコン講演会
主に役員、執行役員、役職者、担当者
計3回、延べ2,284名参加(動画アーカイブを全社員に公開)
2021/3~2023/3
アンコンがもたらす組織運営上の影響や、経営におけるD&Iの重要性についての理解促進および職場風土改善につなげることを目的に開催