2021年4月、当社は(株)タジマモーターコーポレーションと、次世代モビリティおよびモビリティサービスを開発する(株)出光タジマEVを設立し、移動に関する社会課題の解決に取り組んでいます。
当社のSSネットワークおよび素材開発技術と、タジマモーターの車両設計の技術を融合し、移動に関する潜在的ニーズに応える、超小型EVを核とした、全く新しいカテゴリーのモビリティを提供してまいります。
出光タジマEVは超小型EVの開発・提供だけでなく、車載ソーラー、次世代バッテリーの採用、自動運転開発、グリーンスローモビリティ開発、新たなサブスクリプションやカーシェアモデルの展開、MaaSに関するデジタルプラットフォームの構築、リサイクルシステムの開発を進めてまいります。
さらに今後は、系列SSで展開している電力販売と超小型EVを組み合わせた新たなサービスの開発、高齢者の運転状況を見守る仕組み、個々の車両を蓄電池と見立てた分散型エネルギーシステムの構築、車両・バッテリーのリサイクルシステムなど、新たなモビリティサービスの開発に取り組んでいきます。
2021年4月、当社と市原市は、地域の観光振興や産業振興などの地域創生に貢献する分野において連携・協力することを目的に、包括連携協定を締結しました。この新たな協定の下、当社で実証を進めている、超小型EVを活用したカーシェアリングサービス「オートシェア」を市原市内でも展開しています。
当社は、モビリティデータを活用したサービスを提供する( 株)スマートドライブおよび、位置情報ビッグデータと解析技術を用いた地域活性化支援ソリューションを提供する(株)ナイトレイと協業し、地域の観光資源の最大化を図る取り組みを推進しています。車両の位置データや観光客が発信するSNSデータを組み合わせることで、観光客の移動をスムーズにするための施策や、隠れた名所・観光スポットに誘導を図る施策などに活用し、市原市における観光振興に取り組んでいます。
当社はドローンを活用した物流のラストワンマイル実証事業を通じて、物流拠点としてのSSの可能性検証に取り組んでいます。ドローン技術は物流に加え、地域の見守り、インフラや各種プラントの点検など、さまざまな領域で活用が期待されています。将来的には、SSをドローンのメンテナンス拠点とし、ドローン技術の社会実装を支えていく構想を描いています。